「本の日」ブックカバー大賞 大賞発表!
「本の日に相応しいブックカバー」をテーマに、ブックカバーのデザインを募集した、『「本の日」ブックカバー大賞』。
応募資格は“本が大好きな人”。デザインのプロからアマチュアの学生まで、本への想いが詰まった212作品をご応募いただきました!募集期間終了後、矢幡秀治実行委員長を審査委員長とし、他美術系雑誌4誌の編集長の皆様を審査員に招き厳正な審査を行ない、大賞作品・各編集長賞作品を決定しました!
■「本の日」ブックカバー大賞
坂口 香南子 『本の木』(兵庫県加古川市・絵描き)
総評(「本の日」実行委員会 委員長 矢幡 秀治氏)/
「本の日」実行委員会として初の試みとなった「本の日」ブックカバー大賞。「本の日に相応しいブックカバー」というテーマで募集した212作品は力作ぞろいだった。本や「本の日」をモチーフにし意図が明確な作品が多く、どの作品もブックカバーとして違和感がないものばかりだった。その中で大賞作品は他作品にない、絵のユニークさ・インパクト・動きがあった。本にかけて街中で読んでいるときに「何を見ているのだろう?」と周りが興味を惹く個性の強さがある。読書は1人でゆっくり静かに読むものだが、心の中では喜怒哀楽、様々な感情が動いている。それがブックカバーとして表に出ている素敵さがある。また、他作品に比べて抽象度が高いが、一番本の拡がりを表現できている。選考委員会満場一致の大賞となった。次回の「本の日」ブックカバー大賞もまた、本の日に相応しい想像力を掻き立てる、創造的なブックカバーのデザインを期待したい。
■各編集長賞
「イラストレーション」編集長賞 清水 あかね 『本の部屋』(東京都※市町村非公開・イラストレーター)
選評(「イラストレーション」編集長 竹内 康彦氏)/
コンペの意図をきちんとくみ取っている作品。図案としても面白いし、さりげなく文字や
数字が描かれていることにも面白みを感じた。絵の質感も魅力的だ。
「芸術新潮」編集長賞 飯島 帆南美 『〆切前の幻想』(新潟県長岡市・学生)
選評(「芸術新潮」編集長 吉田 晃子氏)/
浮世絵的な絵のおもしろさがある。金魚の配置の仕方が大胆で良い。
本を読む側でなく、本を書く側の作家に視点をあてた発想もユニークで魅かれる。
「アイデア」編集長賞 おのばね 『わくわくがはじまる』(広島県呉市・会社員)
選評(「アイデア」編集長 西 まどか氏)/
画面を最大限に使った構図が印象的だが、本に巻かれた時のバランスもよかった。
トキメキやドキドキなど、読書の際の高揚感が伝わってくるイラストも魅力的。
「美術手帖」編集長賞 有延 和磨 『たすけてたすけてたす・・・』(兵庫県多可郡多可町・アルバイト)
選評(「美術手帖」編集長 岩渕 貞哉氏)/
「うさぎとかめ」の話を思い出した。本を読むのは時間がかかるけど、コツコツ読書する
ことで最終的にはうさぎに勝つ、といいな。シンプルながらも想像が膨らみました。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません